パチンコを愛した芥川賞作家
昭和29年7月3日付『朝日新聞』の「きのうきょう」で、門田勲氏が「日本の音」の中で次のように書いています。
『文壇のパチンコ・ファンに中山義秀さんがある。
夜、寝床で目をつむると、頭の中でパチンコのタマが、果てしもなくつぎつぎと穴へ入っていくそうな。
「ゴルフのタマなら景気がいいが、パチンコのタマが穴へ入っていくのではネ」と、お酒のコップを上げて義秀さんが笑った』
(注・中山義秀氏は「厚物咲」で昭和13年上半期第7回芥川賞)
文学賞作家といえば、昭和32年の第10回講談倶楽部賞(短編時代小説「雑兵」)を受けて以来、九州・福岡に住んで創作を続けている白石一郎氏は直木賞候補に7回も挙げられた作家です。
「パチンコ歴20年を自認する時代小説作家・白石一郎さん(41)=福岡市東区香椎団地」として昭和47年11月15日付『毎日新聞』に次のような記事が出ています。
『米や国鉄運賃などの生活必需品と違い、パチンコ料金の値上げは一向にかまわない。
勝負ごとだから値上げした方がファイトがわく。
100円で35個だろうが、50個だろうが打ち込むときは何100円でも打ち込むのだし、最後は勝つか負けるかだけ。
クギを開けるなんて、どうでもいいことじゃないか』