パチンコ名人のプリマ・ドンナ 2
チン、ジャラジャラ。
銀座のパチンコ屋に彼女がよく姿を現わし、アユのような指でハンドルをはじく。
好きこそものの上手なれで彼女の腕は大したものだ。
夫の鈴木勇次とちょうどいいライバルである。
舞台でソプラノを唄うときのように、大きなロをポカンと開けて、無我の境をさまようパチンコ台の前の彼女を見ると、ファンならでも、何か親しい気持ちになる・・・
と、さるパチンコ狂がいっている。
オペラのプリマ・ドンナとパチンコ・・・。
大体、競馬競輪にしろ、パチンコにしろ、すべて賭けごとをする手合いは、程度の差こそあれ、良く云えばイチかバチかの大望を抱くロマンチストが多いものだが、長門美保もこの例に洩れず、大きな夢に生きている女性だ。(以下略)』